東京都中野区F様邸　ケイミューROOGA（鉄平）　カバー工法　ハイブリッドPIF基材

施工前　平板スレート（コロニアル）地震で既存屋根材が落下し通行人に怪我をさせたくない

大きな地震が発生した後に、弊社の案内が掲載されている「中野区報」をご覧になったお客様から連絡を頂きました。

「大きな道路に面している住宅で、今の屋根材が落下して通行人になにかあったら大変なので相談したい」

実際に屋根を拝見させて頂くと、平板スレートを施工し棟部は重厚感を出すために素焼き瓦を使用していました。

屋根基材自体は築年数から考えると「葺き替え」時期と考えてもおかしくない痛み具合でしたが、

なにより「危ない！」と思ったのが棟部ですね。棟を固定している細い針金が切れてしまえば、小さな地震でも落ちかねません。

異常の事をご報告し、お客様の要望をお聞きすると「重厚感のある棟部」のイメージは残しつつ、

軽量の屋根材を使用した工事をしたいとのお話が出てきました。

そこで今回ご提案させて頂いた屋根材が「ケイミュー　ROOGAシリーズ　鉄平」になります。

非常に重厚感がありますが、非常に基材の「密度」が高く加工には専用の回転工具を使用しないといけないほどです。

また強度も抜群に高く、簡単には割れる事がありません（実際の落球テストはこちらの動画で4：00位からみられます）

余談ですが、実際に「実験として」2階（6メートル程度）から落としてみた事がありますが、若干破損はしましたが割れる事はありませんでした。

重量が既存の屋根材平板スレートをほぼ同等なのと、基材を「L型」に対角固定できるのも特徴です。

また、「タフモック」（ハイインパクトポリスチレン）という合成樹脂を使用し、要所要所の水分による腐食の心配がないことも特徴です。

これは主に軒先や棟下地に使用されます。

個人的にですが

部品点数が多く場所場所で使用する材料をメーカーが指定してくれている

（現場判断で加工等を行い、工事後に問題が発生する危険性が極めて低くなる）

発生した屋根端材をメーカーが回収しリサイクルしている

（環境に配慮している基材はお客様にもご提案しやすいです）

基材には厚み・棟部は立体感があり、お客様に非常に喜んでいただけました

今回の様にお客様に明確な「方向性」と具体的な「要望」があれば、その希望に添えるように対応するさせて頂く事も貴重な勉強の場になります。

施工日数はどの位だったのか？

①足場設置解体　：　２日間（警察署指導による誘導員配置あり）

②屋根工事　：　７日間（面積８０㎡　急勾配での施工）

屋根工事自体は合計９日間で終える事が出来ました